キルトスカートは、スコットランドの伝統的な民族衣装
キルトスカートとは、スコットランドの男性の伝統的な衣装で、現地の言葉でフェーリア・ベックと呼ばれているものです。キルトスカートの基本は、タータンチェックの生地をプリーツを作りながら巻きつけてスカート状にしたものです。1300年代から着られていたとされていますが、今のような形になったのは18世紀ごろといわれています。18世紀ごろに、それまではプリーツを作ってピンでとめていたものが、あらかじめプリーツを縫い付けたものが使われるようになり、格段に着やすくなったことで、広く広まったということです。その後、1950年ごろ、ファッションブランドが製品化したことにより、世界中に知られるようになり、定番スタイルはもちろん、さまざまにアレンジされたりして愛されるアイテムとなりました。
自由な発想で進化をしているキルトスカート
キルトスカートは本来巻きスカートで、膝丈くらいのものです。しかし、女性のファッションアイテムとしては、巻きスカート風にすでに仕立てられているものや、ミニやロングもあり、自由な発想でデザインされたものが多く登場しています。タータンチェックの組み合わせはもともと無数にあるものですが、伝統的な柄ばかりでなく、オリジナルのデザインも作られています。
キルトスカートは、現地では正装でもありトラディショナルなものなので、きちんと感がある着こなしならまちがいありませんが、フェミニンなものや可愛らしいものと合わせて個性的なおしゃれを楽しむこともできます。いろいろなコーディネートが考えられるので、自分なりの着こなしを工夫してみましょう。